香美市立やなせたかし記念館における誘客施策等の取組について視察しました。香美市立やなせたかし記念館は、高知県香美市香北町にある美術館で、漫画家・絵本作家やなせたかし氏の功績を讃える施設です。
1996年に開館し、アンパンマンの原画や詩、絵本作品などを展示する「アンパンマンミュージアム」と「詩とメルヘン絵本館」、さらに別館や記念公園などで構成されています。2025年にはリニューアルオープンを迎え、没入型の「アンパンマンワールド」や、詩人としての側面に焦点を当てた展示など、より多角的にやなせ氏の世界観を体感できる空間へと進化。また、地域住民との協働によるイベントや、香美市民への入館料割引制度など、地域とのつながりを大切にした運営が行われています。
アンパンマンの作者やなせたかし先生の多彩な創作世界の収集・研究・公開を柱にした香美市の中核的文化施設として設立したミュージアムです。まさに、アンパンマンが大好きなみんなの心のふるさとでの様でした。
「詩とメルヘン絵本館」は、雑誌『詩とメルヘン』の創刊以来、やなせたかし氏が手掛けてきた表紙のイラストやカットを一堂に集めたギャラリーです。 小さいけれど、夢や喜び、愛、涙、やさしさがぎっしりとつまったもうひとつの「やなせワールド」です。アンパンマン以外の作品と絵本を中心にしたイラストレーションの美術館です。
美術館は、美術を中心にした文化の価値を継承・発展、さらに創造することに努め、公益性・公共性を重視して人間と社会に貢献する。また美術館は、人類共通の財産である美術の作品・資料及びそれに関わる環境の持つ多様な価値を尊重する。(一般社団法人全国美術館会議)と言われます。横浜市における多様な文化施策の大切さを改めて考える機会ともなりました。









