日本人の死亡原因第1位は「がん」によるものです。また、がんによる死亡者は年々増加しています。毎年9月は「がん征圧月間」。月間中は、がん予防に対する意識啓発を目的として、がん征圧全国大会ほか、全国で様々な広報行事を開催し、適切な予防や早期発見、早期治療を呼びかけています。そして来月10月は厚生労働省が定める「がん検診受診率向上に向けた集中キャンペーン月間」であり、同時に乳がんの啓発を目的とした「ピンクリボン月間」となります。
昨日は、「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2025横浜」の開会式が臨港パークで開催され、がん撲滅横浜市会議員連盟の議員として参加してきました。このリレー・フォー・ライフの取り組みは1985年に「がん患者は24時間、がんと向き合っている」という思いを共有するために米国で始まった運動です。がん患者やそのご家族、地域全体でがんと向き合い、がん征圧を目指し、1年間を通じて取り組むチャリティー活動です。
リレー・フォー・ライフの年間活動の締めくくりは、リレーイベントを開催します。会場ではチームの仲間とタスキをつなぎ、チームフラッグを掲げ歩きます。夜を越えて歩き、チームの仲間や参加者同士で朝をむかえる、夜通しのイベントを推奨しています。2024年度は、日本全国48か所・延べ47,643人が集いあったとの事です。
がんは、日本人の最も多い死因であり、生涯のうち2人に1人がかかると言われています。がんの治癒には早期発見・早期治療がなによりも大切ですが、早期のがんの大半は無症状のため、「自分は大丈夫」と思いがちです。「もっと早く検診を受けておけば…」とならないよう、自覚症状のない時にこそ検診を受ける事が大切です。がんは、早期発見・早期治療が重要なキーワードです。
横浜市では、65歳の市民のがん検診の無料化を開始したことに加え、他都市に先駆けて、子宮頸がん検査に新たな検査方法(HPV検検査)を導入するなどの事業を始めています。
HPV検査は、欧米で推奨されている子宮頸がん検査で、令和7年1月から全国で初めて導入。がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しているかどうかを調べ、リスクのある人へのフォローを行うことで、より確実ながんの早期発見につながります。
また、横浜市では、横浜市が運営する公式ウェブサイトで、横浜市のがん対策に関する情報を提供しており、主な内容として、がん検診の情報、病院の治療実績の検索、治療と仕事の両立支援、相談窓口の案内、患者さんやご家族向けの生活に役立つ情報などが掲載されています。(横浜市がん情報サイト https://ganjoho.city.yokohama.lg.jp/)