セイコウ・イシカワ 駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使、声楽家であるコロン・えりか・イシカワ大使夫人が新年の挨拶に横浜市会をご訪問して下さり、正副議長、米州横浜市会議員連盟役員で応対させていただきました。ベネズエラには、訪問した事はありませんが、南アメリカ大陸の北端に位置して、大西洋・カリブ海に面する“南米の玄関口”にもあたります。カリブ海の沿岸や、ギアナ高地、アンデスの山並みは風光明媚な景勝地と知られ、南米最大の湖・マラカイボ湖を擁するとのことです。
ベネズエラの正式な国号は「ベネズエラ・ボリバル共和国」。ベネズエラに生まれ、「南米解放の父」と呼ばれる英雄、シモン・ボリバル(1783年~1830年)の名を冠する事。ベネズエラという名は、15世紀末にこの地を訪れたスペインの探検家が、マラカイボ湖畔の風景を“水の都”ベネチアになぞらえたことが起源とされる事等、嘗て党創立者よりスピーチでお伺いしました。教育と国民福祉の充実に力を注いでいるベネズエラ。ベネズエラはまた部分的核実験禁止条約(PTBT)の改正運動を主導するなど、核軍縮に先鞭をつけたことでも知られるています。
2003年党創立者に対し「ベネズエラ功労勲章 勲一等」の叙勲式も、東京・港区のベネズエラ大使公邸で行われています。また、大使と大使夫人には横浜市会で「エル・システマ」という家庭の経済状況にかかわらず、すべての子供が無償で音楽教育が受けられるシステムについてご講演をいただいています。
「エル・システマジャパン」(Friends of El Sistema Japan)とは、子どもたちが音楽に向き合うことをとおして、自信や尊厳を取りもどし、自分の人生を切り開いていく力をはぐくむことを目的に、福島県相馬市、岩手県大槌町から活動を開始し、現在では長野県駒ヶ根市、東京都、大阪府豊中市、京都府舞鶴市の6拠点で活動。活動の礎となっているのは、ベネズエラで48年前に産声をあげた「エル・システマ」という音楽教育プログラム。家庭の経済状況や障害にかかわらず、希望する子どもなら誰でも無償でオーケストラやコーラスに参加できる環境を整え、継続的に質の高い指導を行う「エル・システマ」は、世界70以上の国や地域で展開されています。東日本大震災が発生した翌年の2012年、エル・システマジャパンは、被災地の子どもたちを支援していくためにその一歩を踏み出しました。(HPより)
また、世界一のインクルーシブなコーラスのホワイトハンドコーラスの取り組みも教えていただきました。聴覚・視覚に障害があったり、車いす、自閉症、発声に困難を抱えるなど、社会的マイノリティの子どもが多くを占める合唱団が奏でる音楽。目の見えない子は声で歌い、発声の難しい子は白い手袋をして歌の世界を表現することから、ホワイトハンドコーラスと呼ばれています。
幾重にも感動を頂いたご来庁となりました。