気候変動や環境問題、脱炭素を論じる時に、まず「気候クライシス」と言う言葉が良く使用されます。「気候クライシス」とは、Crisisで危機という意味になります。気候変動によって引き起こされる脅威が身近に迫っていることを表す言葉として用いられるようになっています。
洪水や大型台風、干ばつ、熱波、森林火災が頻発して、世界で甚大な被害をもたらしています。気候変動が影響して表面化しているのが気象災害です。その原因となるのが地球温暖化です。人間の生活から排出される二酸化炭素によって、地球の温暖化が進行します。従って、地球温暖化を止めるには、人間社会から排出される二酸化炭素(Co₂)を実質ゼロにする事が必要になります。
地球温暖化は、人間の産業活動等の人為的原因によって大気中の温室効果ガスが増加。地球の気温が上昇。そもそも1750年頃に始まった産業革命以降、化石燃料を大量に燃やして使用。そしてCo₂の排出を急増させてきました。こうした積み重ねが、地球温暖化につながり、遠い将来、低地に広がる都市部は、全て水没してしまうリスクも指摘されているほどです。
温室効果ガスの種類としては、二酸化炭素(Co₂)、メタン(CH₂)、一酸化二窒素(N₂O)、代替フロン等4ガス等があげられます。日本では、二酸化炭素(Co₂)が温室効果ガス排出全体の約9割を占め、温暖化の最も大きな原因となっています。Co₂の排出を削減し、最終的に実質的な排出をゼロにする「脱炭素社会」を実現するための取り組みが求められます。
従って、気候変動対策を進めるにあたっては、CO₂の排出を削減し、排出ゼロを目指していく“脱炭素”が最優先の課題となります。横浜市は、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを達成し、 持続可能な大都市の実現を目指しています。市民、事業者の皆様をはじめ、関係団体や国等の多様な主体の皆様と連携しながら、CO2排出量の大幅削減を実現し、かけがえのない地球環境を子どもたち、未来につなげていきます。