横浜駅周辺の浸水対策について

横浜駅周辺の浸水対策について決算特別委員会の質疑にて確認しました。

●先日、相鉄HDが「横浜駅西口大改造計画」を発表。開発が始まってから70年以上経過。西口・東口で大規模な再開発が始動。玄関口としてふさわしく、横浜らしさがあふれる街を期待しますが、安心安全が第一です。エキサイトよこはま22計画では、横浜駅周辺エリアの約140ヘクタールの治水安全度を向上させることとしています。エキサイトよこはま龍宮橋雨水幹線とともに、このエリアに埋設された比較的小さな下水道管、幹線に対して枝線と呼んでいるそうですが、この能力を強化するための工事も必要であり、現在検討を進めているとのことです。

幹線の整備に加えて、140ヘクタールという横浜スタジアム40個分もの広大なエリアで下水道管の能力強化を進めるという事業規模の大きさを改めて実感しました。横浜駅周辺は、本市最大の繁華街であり、工事を進める上では非常に困難な状況が想像されます。

【質問】横浜駅周辺で下水道工事を行う上での課題について伺う。

《下水道管路部長答弁》作業環境の課題として、飲食店や遊興施設等が多数営業していること、人や車両の交通量が非常に多いこと、幅員の狭い道路が多いこと、また、施工上の課題としては、下水道管以外の地下埋設管が非常に多く、複雑に埋設されていることなどが挙げられます。そのため、施工内容や施工時間帯などについて、地域や関係者の方々と丁寧に調整を進めていくことが必要と考えています。

●商店や企業、駅周辺の交通などにも影響が大きく、工事に取り掛かる際の調整も大変かと思いますが、計画的かつ着実な推進が求められるところです。

【質問】横浜駅周辺における下水道工事の進め方について伺う。

《下水道管路部長答弁工事を円滑に進め、着工後に手戻りがないよう、現地の状況を正確に把握するための事前調査が大変重要であり、令和6年度から地下埋設管の状況を確認するための試掘工事及び測量に着手し、計画的に進めていきます。また、工事にあたっては、布設替えだけでなく、管更生工法により既設管を活かした上で増強管を整備するなど、限られた地下空間に対応した様々な手法で整備を推進していきます。関係者の皆様のご理解とご協力を得ながら、令和12年度の整備完了に向けて、全力で事業を推進していきます。

●令和12年度の供用開始に向け、全力で取り組んでいただきたいと思います。さて、横浜駅周辺では、これら下水道事業による整備だけでなく、公民連携による浸水対策を推進しているとのことです。令和2年6月に開業したJR横浜タワーのビルの地下には民間企業(JRタワー)が設置した雨水貯留施設があるとのことで、公民が連携したとても素晴らしい取組だと感じています。公民連携による取組をより一層推進し、浸水に対する安全度を向上させることで、横浜の玄関口としてふさわしい強靭な街がつくられることを期待します。

【質問】「公民連携による浸水対策をより一層推進すべき」と考えるが副市長の見解を伺う。

《副市長答弁》エキサイトよこはま22計画では、公民連携して浸水被害を防止するために、駅周辺を浸水被害対策区域として、全国に先駆けて条例で指定し、下水道とまちづくりが連携した浸水対策を進めています。令和2年開業の「JR横浜タワー」に続き、この6月に開業した「ザ ヨコハマ フロント」にも雨水貯留施設が設置されるなど、公民連携による浸水対策が確実に進んできています。今後も、開発の機会を捉え、民間事業者と連携し、浸水対策を推進していきます。 ●エキサイトよこはま龍宮橋雨水幹線と横浜駅周辺エリアの整備を着実に進め、市民や工事現場周辺関係者の理解を得て、令和12年度の供用開始に向け、無事に工事が完成することを望みます。

 

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