多文化共生のまちづくり 神奈川区多文化共生ラウンジを訪問

横浜市では、市内在住の外国人のための生活情報提供、相談を多言語で実施するとともに、日本語教室の開催、通訳ボランティアの派遣、日本人との交流活動などを行うため、国際交流ラウンジを設置しています。運営には市民活動団体、NPO法人、公益財団法人などがあたり、多くの市民ボランティアが協力され運営がされています。本日、神奈川区多文化共生ラウンジを訪問させて頂きました。

神奈川区多文化共生ラウンジは、この3月に開所。NPO法人神奈川区多文化共生の会さんが管理運営を担われています。日本人住民と外国人住民との共生を図ることを目的に設置されました。異なる文化や生活習慣への理解を深める交流の拠点として、交流事業が実施されています。また、相談・情報提供の機能、オープンスペースやイベントの開催など地域の中での多文化共生のまちづくりを担って頂いています。

神奈川区内には昨年末時点で8560人の外国籍の方々がお住まいで、市内4番目の多さにもなります。

区別では、最も集住が進む中区で約1万7千人と、区人口の約11%を占めています。また、鶴見区、南区でも1万人を超える多くの外国人の方がお住まいであり、そのほかの区でも同じ時期に概ね2割から5割の増と大幅な増加が。国籍別では、インドの方が約6割、ベトナムの方が約7割、ネパールの方が約8割増加するなど、特定の国籍での急増も見られます。

横浜市の「横浜市国際戦略」では、重点的な取組事項の一つである「多文化共生による創造的社会の実現」を具体化していくため、ライフステージにあわせた外国籍等の子どもとその親へのサポートや防災・医療など緊急時の外国人対応強化等、「多文化共生による創造的社会の実現」を目指し、新たに「横浜市多文化共生まちづくり指針」も改定。誰もが自分らしく活躍できる、多様性と包摂性に富んだまちづくりを進めることを目標としています。

「外国人の皆様も安心して暮らせるまち」を目指す直近の外国人意識調査では、生活における心配事として、日本語の不自由さ、病院、災害時の対応、教育などが上位に挙げられています。日本語教育や医療の多言語対応、居住支援、教育・子育て、防災情報の提供などの課題と併せ、外国人の方に地域活動へ参画いただくなど活躍促進も大切です。

「国際交流ラウンジ」が開設され、外国人の皆さんとも相互理解を深め、共感をもって協働で創造的な活動に取り組む地域づくりが前進することにも期待が寄せられます。

 

 

 

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