がんのリスクを減らす取り組み

毎年9月は公益財団法人「日本対がん協会」が定めた「がん征圧月間」です。横浜市では、全市会議員の提案により、がんの予防、早期発見や、適切な医療を受けられるようにすることはもちろん、がんになったとしても、患者やご家族が安心して生活が送れるよう、介護・福祉・教育・雇用等幅広い観点からがんへの取組を進めるため、「横浜市がん撲滅対策推進条例」が制定されています。
 
 
国立研究開発法人「国立がん研究センター」が公表している、がんの予防法や、公明党のがん対策の取り組みを公明新聞にて紹介されています。(以下9月4日公明新聞)
■生活習慣や感染による発症/男性4割超、女性は4人に1人
日本人の2人に1人は一生のうち、1度はがんになるとされています。国立がん研究センターによると、がんの原因のうち、生活習慣や感染が占める割合は男性で43・4%、女性で25・3%でした。生活習慣を改善することで、誰もが、がんになるリスクを減らすことができます。

同センターは▽禁煙▽節酒▽食生活▽身体活動▽適正体重の維持▽感染――の六つについての指針を「日本人のためのがん予防法」として定めています。

禁煙 たばこを吸う人は吸わない人に比べて、何らかのがんになるリスクが約1・5倍高まることが分かっています。吸っている人は禁煙し、吸わない人はたばこの煙をなるべく避けて生活しましょう。

節酒 1日当たりの平均アルコール摂取量が、23グラム未満の人に比べ、46グラム以上の場合で40%程度、69グラム以上で60%程度、がんになるリスクが高くなります。お酒を飲む場合は1日当たり23グラム程度までとしましょう。

食生活 塩分を抑え、野菜と果物を食べ、熱い飲み物や食べ物は少し冷ましてから取るという三つのポイントを守ることで、日本人に多い胃がんや食道がん、食道炎のリスクが低くなります。

身体活動 仕事や運動などで身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという報告があります。身体活動量が高い人では心疾患のリスクも低くなることから、無理のない範囲で身体を動かす時間を増やしましょう。

体形 体格指数(BMI)の値が男性は21~27、女性は21~25の範囲になるように体重を管理することが推奨されています。太りすぎや痩せすぎに注意しましょう。※BMIは体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)

感染 日本人のがんの原因として、女性で1番、男性でも2番目に多いのが「感染」です。肝炎ウイルスやピロリ菌の検査を受け、C型肝炎の場合は積極的に治療を受けましょう。

■サイトで気軽に危険度チェック

 国立がん研究センターは、身長や体重、喫煙や飲酒などの生活習慣を入力すると、がんなどの生活習慣病になるリスクが診断されるサイトを運用しています。生活習慣を改善するきっかけとするためにも、気軽にチェックしてみてはいかがでしょうか。対象年齢は40歳から69歳まで(一部45歳から74歳まで)です。

■基本法や検診、ワクチンなど/公明、がん対策をリード
公明党は、2006年の「がん対策基本法」の制定をはじめ、がん医療を担う拠点病院の整備や受動喫煙の防止策を進めるなど、がん対策を一貫してリードしてきました。検診では、乳がん・子宮頸がん検診の無料クーポン配布や費用助成、自治体による受診対象者への個別受診勧奨・再勧奨(コール・リコール)などを推進しました。

予防策としては、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種化、ピロリ菌除菌の保険適用の拡大などを実現。国立がん研究センターが8月に発表した推計によると、予防可能ながんによる経済的負担が15年時点で1兆円を超えており、公明党が推進してきた各種の対策が経済面でも重要であることが明らかになりました。
 
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