●令和5年度予算案では、これまで、政策局・都市整備局・道路局の3局で実施していた地域交通施策について、まちづくりを所管する都市整備局へ一元化されることが盛り込まれました。公明党としても、これまで地域交通を強力に推進するための体制構築を要望してきており、ようやく実現されたことは高く評価できるものです。公明党予算代表質疑にて取り上げました。
さて、本市の推計人口は2年連続でマイナスとなり、人口減少の局面を迎えておりますが、厳しい状況の今こそ「子育てしやすい環境づくり」を力強く進めていくことが重要です。人は交通の便が良いところに集まります。子育て世代を呼び込むためには、地域交通の充実は欠かせないものだと考えています。また、地元の方々と話をすると、やはり高齢者の方々からも地域交通の充実を望む声が非常に多くあり、高齢者の外出支援の必要性を実感しています。
私は、地域交通施策の推進は“まちづくり”のひとつだと考えています。日常生活で誰もが移動しやすい身近な地域交通の確保は、横浜の魅力や価値を高め、“子育てしたいまち””選ばれるまち”の実現につながるものです。ぜひ地域交通施策を強力に推進してもらいたいと思います。
【質問】地域交通施策の検討をどのように進めていくのか、市長に伺う。
《市長答弁》地域交通施策の検討の進め方について、まずは、区役所を通じた地域の方々との対話により、地域の移動課題や移動ニーズを把握します。また、地域に合った移動手段を検証するため、デマンド型交通やタクシーの相乗りなど様々な実証実験を行っていきます。これらにより得られるデータや、他都市の事例なども研究しながら、各地域に適した持続可能な地域交通を実現する制度の検討を進めていきます。
●現在、市内各所で様々な実証実験が行われていますが、実証実験を数多く行い、多様な移動手段を創出することや、それを地域に根づかせて、持続可能な取組にしていくことが大切です。交通事業者や地域住民のみではなく、多様な担い手やそれらをコーディネートする人など、いわゆる街ぐるみで取り組むことは非常に重要な視点です。
【質問】地域交通を充実させるためには「街ぐるみ」で取り組んでいくべきと考えますが、市長の見解を伺う。
●地域交通のあり方やひいては私たちの生活のあり方を、多くの人が考えていくことが重要です。今後の施策展開の推進に注力して参ります。