神奈川区にある横浜市立錦台中学校の給食時間に視察にお伺い致しました。
錦台中学校の給食の利用状況(喫食率)は、おおよそ32.7%です。学年別では、2年生が45.4%と一番高い喫食率になっています。1年生が37.6% 3年生16.9%。実際に給食を校長先生と懇談しながら喫食もしてきました。この日の献立は「鶏の甘辛上げ風」。このメニューは、横浜キャノンイーグルスとのコラボメニューで、選手が食べている和食メニューです。
横浜市では、給食を教材とした食育の取組の一環として、横浜スポーツパートナーズに参画するトップスポーツチームとの連携を進めています。トップスポーツチーム(横浜ベイスターズ・横浜FC・横浜Fマリノス・横浜キャノンイーグルス・女子ラグビーYOKOHAMA TKM)からご提供いただいたメニューを中学校給食用にアレンジし、中学校給食の献立として提供する取組を拡大実施しています。この取組を通して、生徒が食の重要性や栄養バランスの大切さを学ぶとともに、スポーツ選手の身体づくりやスポーツの楽しさなどを知る機会としています。また、トップスポーツチームの選手が出演する食育動画を作成。YouTubeの横浜市公式チャンネル及び横浜市中学校給食公式Instagramで順次配信しています。様々な食育に関する取組の推進が重要です。
配膳の様子から1年生から3年生の教室での食事の模様も拝見してきました。3年生の教室は1階にあり、個別配膳として、配膳室で配膳員の方が1食ごとに給食をセッティングして、生徒が取りに来ます。
2年生・1年生はクラス前配膳で、配膳員さんがクラス毎にコンテナを仕分けをします。クラスの前まで運び、配膳台をセットして各自が給食をセルフで持っていきます。直前までコンテナに給食が入っているので、温度管理が適切に行えます。錦台中学校は、スロープがありますが、スロープやエレベータ―のない学校では課題となります。
先日は、神奈川小学校の給食の様子を拝見致しましたが、45分間の時間を取って小学校の様な自校調理方式の配膳配色を給食当番の生徒が行うとなると、確かに時間確保も困難であるとのお話しもお聞きしました。
何人かの生徒さんにお話も聞きました。家庭からのお弁当と併用している生徒は、メニューを見て“おいしそうな” “好きなメニュー”の時に注文している様です。作ってくれる親御さんの都合もあると思います。概ね皆さん美味しいとお話しされていました。食材によっては、確かに暖かい方が良いものもある様です。高校へ行って野球部で甲子園を目指すという生徒さんは、ごはんは大盛りで毎日注文。美味しく毎日食べていると言っていました。小学校の給食では、盛り付けの時に、嫌いな食べ物などは好きな児童が食べて、おかわり等の調整をしているので残食は、ほぼない状態。中学校給食では全ての生徒に配色されているので、苦手のものは残す事もある様です。
食育の観点から、体に良いものをバランスよく食べる事が大切ですので、学びの中から好き嫌いも克服できることも望まれます。