横浜市中期計画の「ともに目指す未来像」の一つには、“市民生活の未来としてWELL-BEINGを実現できるまち 社会や時代の変化に適応しながら、あらゆる世代・多様な市民の皆様、一人ひとりが自分らしく活躍でき、いきいきと安心して暮らすことのできる、そのような市民生活の実現を目指します”。としています。
ここでWELL-BEINGとは、幸福で肉体的、精神的、社会的全てにおいて満たされた状態のこととしています。世界保健機関(WHO)憲章の前文の一節です。心身の健康はもとより、“社会的にも満たされる状態”とは、社会の中で孤立する事なく、他者と良い関係を持つことができ、自分の居場所や役割を持つことのできる状態を指します。(ウエルビーイングな社会をつくる:草郷孝好)
国連の「2030アジェンダ」は2030年までに貧困を撲滅し、持続可能な未来を追及するとしています。不健康な状態な人を減らして、健康な状態にある人を目指す社会で、誰もが日々の生活に困らない経済基盤を持ち、社会的に疎外される事もなく、心身ともに良好な生活を送る事ができる社会です。
持続的な経済の成長のみならず、環境の持続的保全、社会の持続的発展がバランス良く保たれている社会。環境を大切にする循環する経済。多様性と人権を大切にする思いやりのある地域づくり。言わば地域循環型の共生社会を目指していく事が大切であると考えています。未来に渡り環境を維持できる経済と、誰もが健康で幸せな生活のできる共生社会を実現する地域経済のシステムに変えていく事。社会の発展モデルに繋がる経済システムと社会システムを同時に創出して未来をつくることになります。