2027年 旧上瀬谷通信施設(米軍施設跡地)で国際園芸博覧会を開催。

2027年、旧上瀬谷通信施設(米軍施設跡地)で国際園芸博覧会を開催します。テーマは、「幸せを創る明日の風景」です。

国際園芸博覧会は、国際的な園芸文化の普及や花と緑のあふれる暮らし、地域・経済の創造や社会的な課題解決への貢献を目的に開催されています。横浜には、花と緑やまちを支える市民力、企業・団体の活動があり、2017年の「全国都市緑化よこはまフェア」には600万人もの人々が訪れました。また、国際色豊かな開港都市として、世界中の方々をおもてなしするのにふさわしい舞台でもあります。 旧上瀬谷通信施設において、花と緑をシンボルに、生命感と未来の種にあふれた国際園芸博覧会(A1)が開催されることで、基地跡地のまちづくりが進み、次世代に向けた持続的な環境創出や新たな経済の活性化に貢献します。さらに、世界の子どもたちに感動を与え、横浜から明日に向けた創造的な提案や友好と平和のメッセージの発信にもつながります。(横浜市HP)

この国際園芸博覧会は、国際的な園芸文化の普及や花と緑のあふれる暮らし、地域・経済の創造や社会的な課題解決等への貢献を目的に、オランダのハーグ市にある国際園芸家協会(AIPH)の認定を受けて開催される国際的な博覧会です。国際園芸博覧会には、A1、B、C、Dの4つの区分があり、横浜市が開催に向けた取組を進めている国際園芸博覧会はA1です。 A1(最高クラス)の国際園芸博覧会は、日本では、1990年に大阪で、アジアで初めてのA1の国際園芸博覧会として開催された「国際花と緑の博覧会(花の万博)」が唯一の実績となります。横浜市も花の万博と同じA1の国際園芸博覧会を開催します。

そして、国際園芸博覧会の準備及び開催運営等を行う「一般社団法人2027年国際園芸博覧会協会」が設立され、2022年12月20日に内閣総理大臣から公益社団法人として認定されました。国際園芸博覧会は、気候変動等の世界的な環境変化を踏まえ、我が国が培ってきた自然との関係性の中で、自然環境が持つ多様な機能を暮らしに生かす知恵や文化について、その価値を再評価し、持続可能な社会の形成に活用するとともに、国際的な園芸文化の及、花と緑があふれ、農が身近にある豊かな暮らしの実現、多様な主体の参画等により幸福感が深まる社会を創造することを目的とした未来志向の博覧会を目指すものとしています。

「基本計画案」では、開催意義を次のように示しています。地球温暖化の進行や生物多様性の損失といった世界規模の環境問題、食料問題の深刻化、都市部への人口集中等、国内外の様々な社会的、経済的課題が顕在化する今日、世界は大量生産・大量消費を前提にした工業化社会の現実を認識しつつ、限りある地球環境の持続という人類共通の目的に軸を移した環境社会への大きな転換の中にある。

国内では、頻発・激甚化する自然災害への対応、人口減少地域における生活支援サービスやインフラの維持、中山間地域の農地の荒廃等が課題となっており、暮らしや経済発展のあり方の見直しが求められている。一方、我が国では「里山」にみられるように、適度な人の関与によって地域にとって望ましく生態系も安定している自然共生や、森を守ることにより水資源を確保し、海をも育むという循環を、地域の知恵と協働により世代を超えて持続してきた。こうした日本の自然共生や地域の知恵を再評価し、あらためて地域の環境が持つポテンシャルに応じた自然資源の持続可能な管理・利用のための共通理念を再構築し、日本の優れたモノづくり、環境創造、情報通信等のハード・ソフト技術を融合させ、自然資本財に関する戦略的な視点により、国際的な自然共生社会の実現、地球規模での環境対策、また、環境を基盤とした経済成長に貢献することが重要である。

さらに、COVID-19 の世界的感染拡大により、人々は新たな生活様式への移行が求められ、その一環としてデジタル化が進行する一方で、リアルな人とのつながりや身近な自然に触れることに幸せや豊かさを感じ、花・緑・農・水の持つ力の重要性を再認識した。これらの未曽有の事態に対し、世界中の人々が同じ危機感を共有し、働き方や生活様式の急速な変化や行動変容が進行したことを受け止め、この記憶を次世代に継承し、望まし
い未来に向けてさらなる意識変容・行動変容に結び付けていくことが重要である。

このような社会情勢や時代の流れの中で、地球規模の課題に対峙し、持続可能な社会を実現していくためには、2050 年を見据えた望ましい未来から現在を見ながら行動する、バックキャスティングの視点で思考することが重要でる。SDGs 目標年の3年前に開催される博覧会として、これまでの取組の成果確認と総仕上げ、さらには 2050 年カーボンニュートラルの実現、気候危機への対応など、グリーン社会の実現に貢献するため 2030 年以降を見据えた多様な主体の新たな取組を共有する視点を持つ必要がある。持続的な共生のための戦略的な自然資本財の保全活用、課題を価値に転換する新領域の創出と、自然がもたらす感動や行動の次世代への継承、それを可能とする社会的な成熟が重要な鍵になると考えられ、今こそが人々が地球規模の危機を認識し、ライフスタイルを転換していく時である。

人間・環境の課題解決提言の場として、時代とともに発展してきた国際博覧会において、あらゆる主体が連携し、叡智を結集させ、課題解決に向けて、一人ひとりが主体的な行動を始めることが必要であり、特に、国際園芸博覧会として開催することで、花き園芸産業・造園業の振興や先導的なまちづくりへの貢献とともに、花や緑、農が身近にある幸せの暮らしの姿(Scene)を示すことにより、人々のライフスタイル(暮らし方)を緑や自然環境を一層尊重するものへと変革する契機とし、望ましい未来の実現につなげることができる。

開催地である横浜は、8姉妹・友好都市、7パートナー都市を擁する国際的な都市として存在感を示すと同時に、SDGs 未来都市として、環境・経済・社会的課題の統合的解決に資する様々な取組を展開し、2030 年の SDGs 達成を見据え、持続可能な都市の実現を目指している。さらに、市民の主体的な参画の場となる市民推進会議の設置や自然生態や環境系分野を含む約 30 の大学とのパートナーシップ等、産学官連携も進めるなど、日本をリードする特色のある取組を重ねている。

2009 年には緑豊かなまち横浜を次世代に引き継ぐため、横浜みどりアップ計画を策定し、森の保全や農を感じる場づくり、花や緑による街の賑わいの創出等を推進している。また、2017 年の全国都市緑化よこはまフェアには 600 万人の人々が訪れ、まちを彩る色鮮やかな花を楽しみ、花の移り変わりが伝える季節感が驚きと感動を与え高い評価を得た。花や緑が都市の魅力を高め、活力をもたらすことを実感させたこのフェアを継承し、様々な主体が参画・連携し機運を高めている。

日本と世界をつなぐ植物の文化交流を支えた、この横浜において、日本の美しい風土に根ざした自然共生の知恵や、次世代の環境産業や文化創出による豊かさの質を深める社会に向け、地球環境を展望した未来志向の国際園芸博覧会を開催し、横浜・上瀬谷の地から友好と平和のメッセージを発信していく。

「幸せを創る明日の風景」をテーマに、日本・横浜・上瀬谷の地から、花と緑が溢れ快適に暮らすグリーンシティのあり方を世界へ提示し、望ましい未来を描いていく事になります。

 

URL :
TRACKBACK URL :

コメント

  • 最近の投稿
  • 人気の記事
  • Category
  • アーカイブ