令和4年度 横浜市総合防災訓練

令和4年度 横浜市総合防災訓練が横浜市立富岡東中学校にて開催をされました。

本日の訓練は、相模湾を震源とするマグニチュード8.1市内最大震度7の地震が発生。家屋の倒壊や道路破損、電気・ガス・水道等に甚大な被害が発生。負傷者も多数という想定で実施されました。訓練では、市民による避難・救出・消化訓練、協定締結機関によるライフライン等の復旧訓練、警察・消防・自衛隊及び医療機関による捜索救助・消化訓練を実施。展示・体験エリアでは、協定締結機関等の防災グッズ等の点字及び体験等ができるコーナーが設置されました。

昨今の自然災害の激甚化の一つの、風水害への備えとして実際の水を使った「水災害体験装置」も横浜市民防災センターより出張して設置されていました。これは、これ迄東京等の各施設を視察等繰り返し私が提言申し入れもしてきたものですし、導入に当たっては今年度の予算代表質問にて取り上げた「企業版ふるさと納税」を活用したものです。

企業版ふるさと納税制度とは、国が認定した地方公共団体の地方創生事業に対し、企業が寄附を行った場合に法人関係税が控除され、寄附額の最大9割が軽減される仕組み。企業にとっては、SDGs達成に向けた社会貢献活動のPRや地方公共団体とのパートナーシップ構築につながるというメリットがあります。

以下は、導入に尽力した職員の方のコメントです。今回の風水害の疑似体験コンテンツの新設・拡充は、企業版ふるさと納税制度※を活用して実現しました。「1,100万円を集めるという目標があったため、令和3年度の上半期中だけで横浜市外に本社を置く企業100社以上にお電話し、支援のお願いをしました。最終的に7社からのご協力を得て目標額を達成できたときは、これで一人でも多くの命を救うことができると本当にうれしかったです。」(庁内報)

「企業版ふるさと納税」は、これからの仕組みとして、大いに活用推進すべき制度です。「水災害体験装置」は、集中豪雨などで住宅が浸水すると、ドアを開けるには相当な力が必要になり、水深が30~50センチメートルに到達するとドアの開放は困難になると言われています。ドアを開けられても、水流がある中での歩行は困難を伴い、身動きが取れなくなる危険もあります。このような水圧の威力を実際に体感できる装置です。水深50センチメートルで扉にかかる水圧は約100キログラム。水深30センチメートルでも水圧は約36キログラムあり、女性職員は扉を開けることができませんでしたとの事。また、流水の中を歩行する体験では、足が取られて転ばないよう慎重に歩きます。

地震・火災はいつどこで発生するかわかりませんが、水害は台風などがいつ来るかある程度予想ができるので、前もって避難行動をすることが可能です。警戒レベルをしっかりと認識し、早めの避難行動ができるようにするには、紹介した体験コンテンツを使って実際に体感してみることも効果的です。また、マイ・タイムラインで自分の避難行動計画を明確にしておくことも大切な取り組みです。

 

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