横浜市では、緑の減少に歯止めをかけ、緑豊かな街を次世代に継承をすることを目的とした「第1期横浜みどりアップ計画」がスタート。同時に、その計画を推進するための「横浜みどり税」が導入され、今年で10年です。4月からは、引き続き「横浜みどり税」を財源の一部として「第3期横浜みどりアップ計画」がスタートを切っています。
「横浜緑アップ計画」は、緑豊かなまち横浜をを次世代に引き継ぐため「樹林地を守る」「農地を守る」「緑をつくる」の3つの分野からなり、緑地保全制度を活用した樹林地の保全や、森の維持管理、水田の保全や、農園の開設、地域での緑の創出などの取り組みが盛り込まれています。
横浜市の政策研究誌“調査季報”は、特集/よこはまの緑の取組~「ガーデンシティ横浜」の推進に向けてを発行。興味深く読み参考にしました。高度経済成長の時代に一気に開発をされ人口増がされた横浜。緑は自然にあり、何もしなくても自然に残るものというのは安易で、いつの間にか失われてしまっては寂し過ぎます。
横浜市の中期4ヵ年計画2018~2021では、様々な課題を乗り越え、都市の持続的な成長・発展を実現するため、2030年を展望。6つの戦略の1つが「花と緑にあふれる環境先進都市」としての環境分野の取組みの方向性が示されています。
全国に先駆けて多くの先進的な取組を行ってきています。日本で初めての西洋式公園としての山下公園の開設、農地を都市の中の貴重なオープンスペースとして早くから位置付け、公園などと一体的に推進する等。600万人が来場した全国都市緑化よこはまフェアの開催から、ガーデンシティ横浜への推進へと、緑や公園を軸に都市の骨格を形成する重要な施策を展開。これらは、市民の憩いの場である森や地産地消を支える農地、地域のの魅力となるまちなかの緑や花など、大都市でありながら身近な場所に多くの緑があるという横浜の魅力が形成されています。
(参考:調査季報183)