安定した 日本の石油資源の礎 上五島国家石油備蓄基地 

安定した 日本の石油資源の礎 上五島国家石油備蓄基地 

長崎県南松浦郡新上五島町にある上五島国家石油備蓄基地へ横浜市会温暖化対策・環境創造・資源循環委員会の視察にて訪問しました。

石油の備蓄基地に訪問しましたが、石油備蓄は、石油の供給がが不足する事態が生じた場合において、その安定的な供給を確保し、国民生活及び国民経済に著しい混乱が生じるのを回避することを目的として、世界各国が積極的に取り組んでいます。石油の供給の大部分を海外に依存する日本において最重要な役割を果たします。

日本の石油備蓄は、国家備蓄と民間備蓄の2つの体制によってすすめられており、国家石油備蓄基地は全国10か所あり貯蔵量の合計は約5.000kl。上五島国家石油備蓄基地は、その中の国内消費7日分相当の約440万klを貯蔵する能力をもっています。

美しく澄んだ西海に浮かぶ、2つの島と5隻の貯蔵船。通勤船で島へ渡ります。1988年に完成したこの基地は、世界で初めて洋上タンク方式を採用した原油備蓄です。独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構が所有し、上五島石油備蓄株式会社が操業管理業務を受託。本社は横浜市にあります。

洋上タンク方式とは、浮遊式の海洋構造物で、簡単な表現で表すと海に浮かぶ大型タンカーのような感じを受けます。穏やかな海を囲む島々が、まさに自然の防波堤の役割を果たし、日本の造船技術の粋を結集した原油備蓄基地です。(写真は、貯蔵船のドッグインの様子:案内パンフレットより)

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貯蔵船1隻あたりの貯油能力は世界最大の88万kl。5隻合計で440万klとなります。すべて中央監視制御室での集中管理のもと、万全な体制でシーバースに接続したタンカーから原油を入荷。

1隻の貯蔵船の長さは390m・幅97m・深さ27.6m。点検整備のために定期的に長崎の修繕ドッグまで運ばれ入念なメンテナンスも行われます。

自然環境の調和と万全の安全対策を最優先テーマとして、日本のエネルギーの安定供給への貢献がなされていました。

 

 

 

 

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