「待ちの支援」でなく、「訪問する支援」アウトリーチ

「待ちの支援」でなく、「訪問する支援」アウトリーチ

佐賀市にあるNPO法人スチューデント・サポート・フェイスを横浜市こども青少年教育常任員会にて視察。

スチューデント・サポート・フェイス(SSF)は、主に不登校、引きこもり、非行等不適応問題を抱える子ども達やニート、フリーター等の無業若年者層に対して、総合的な自立支援を行うことを目的として2003年に設立されています。

SSFは、臨床心理士や社会福祉士、キャリアコンサルト、教員免許取得者等様々な分野の専門家が在籍。更にこれまでの支援活動を通じて、精神保健福祉センター、労働基準監督署、病院、法テラスなどの数多くの機関との連携体制ができています。

特に待ち受けるのでなく、アウトリーチと呼ばれる「訪問型支援」の方法を駆使して直接的にクライアント本人・家庭に寄り添う支援・指導を行ってきています。「訪問型支援」の発想は従来のカウンセリング概念や相談事業のあり方から積極的に足を運び密着していくというイメージです。支援ネットワークへと適切に結びつけるコーディネーターとして多面的にアプローチされます。

そして「待ちの支援」でなく、「訪問する支援」アウトリーチです。訪問型支援の特性は、支援者が訪問することによって、生活に密着して様々な体験を共有。

訪問型支援は、家庭教師方式から始まったそうです。家庭教師は、不登校の子どもからは、お兄さん・お姉さん的存在で受け入れられやすい傾向があります。そしてニートや引きこもり等深刻な状態にある若者をケアする際は、臨床心理士等から選抜された「支援コーディネーター」が行動を共にしながら専門的なサポートをできる体制をとります。

また、訪問する担当者を育てるための厳しい研修制度があり人材育成システムが構築されています。何よりも、取り組みの一旦のみだと思われますが、NHKのプロフェッショナルで報道された谷口代表の取り組みには本当に感動をしていました。

そして、今回の視察ではさらに目を見張る取り組みに感動しましたというのが率直な感想です。引き続き研究していきたいと思います。

 

URL :
TRACKBACK URL :

コメント

  • 最近の投稿
  • 人気の記事
  • Category
  • アーカイブ