総合型地域スポーツクラブとは、(横浜市体育協会HP~)「多種目」、「多世代」、「多志向」、「地域住民による自主的な運営」、「受益者負担に基づく会費制」といった特徴を有し、地域のニーズに応じたスポーツ教室などを開催。
また、普段参加している会員だけでなく地域の方々が気軽に参加できる体験的なスポーツ事業の開催や、子育て支援、子どもの体力向上、健康づくり、介護予防、世代交流、などといった地域課題の解決を行う「新しい公共」の担い手としても活躍。しかし、総合型地域スポーツクラブだけで、360万人を有する横浜市の地域スポーツを支えることは大変難しいと言わざるをえません。関係団体や学校、企業等と連携・協働していくことが望まれます。
また、総合型地域スポーツクラブのように、多種目や多世代ではありませんが、自分たちの住む地域の笑顔や元気を生み出すために、スポーツイベントの体験会を実施したり、子どもの体力向上に取り組んでいたりする「地域スポーツ団体」が各地域で活発に活動されています。横浜市体育協会では「総合型地域スポーツクラブ」だけではなく「地域スポーツ団体」、「学校」、「企業」とも連携して地域のさらなるスポーツの活性化に向けて取り組みが行われています。
横浜市では、多種目・多世代・自主運営を登録要件とした、総合型地域スポーツクラブの設立や運営支援を行っています。
その支援策として、総合型地域スポーツクラブ育成を進める観点に立ち、平成18年度から横浜市独自の助成制度を創設し、横浜市体育協会を通じて、育成を推進しています。
横浜市体育協会では、クラブ設立に向けた支援として「スポーツプログラム指導者を紹介」、「ニュースポーツ用具の貸出し」「公的施設利用に関する情報提供」「広報PRアドバイス」「クラブマネジメント研修等の各種情報提供」をしています。(新しいスポーツのしくみ 横浜市の総合型地域スポーツクラブ より)
しかし、総合型地域スポーツクラブの認知度については、総合型地域スポーツクラブのことを知らない市民が8割以上(83.9%)にのぼり、ほとんどの市民に総合型地域スポーツクラブが知られていないのが現状です。
平成20年度に実施した市民意識調査では、スポーツを実施する「機会がない」と回答した人が運動をするようになる理由は、「近所など通いやすい場所でできれば」(48.3%)が1位となっており、そのうち「総合型地域スポーツクラブに加入したい」(36.5%)という回答が上位を占めています。このことからも身近な地域で、誰もが参加できる総合型地域スポーツクラブの潜在的な需要は高いと考えられてるとの調査もあります。
地域という身近な場所でスポーツをする環境整備も大切です。
(写真は地域のグランドゴルフ大会で)
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