◎風しん対策としての予防接種費用の一部が助成されます。
横浜市において、風しんの流行拡大と「先天性風しん症候群」の発生を防止するための緊急対策として、予防接種費用の一部助成が4月22日から開始されています。
首都圏を中心に風しんが流行。横浜市においても、今年4月18日までの累計報告者数が227人。これは、昨年の1年間の113人を既に大きく上回っています。風しんの流行時期は通常、春から初夏で、今後も拡大されることが懸念されています。風しんの免疫を持たない女性が妊娠中(特に妊娠初期)に感染すると、胎児が、白内障、先天性心疾患、難聴を主な症状とする「先天性風しん症候群」になる可能性があります。
現在、風しんの流行の中心は男性で、届け出患者の84.3%が男性。そして年齢では30~40歳代の報告が多くなっています。これは、風しんの定期予防接種は昭和52年から開始されましたが、当時は対象が中学生の女子のみであったため、現在30歳代後半以上となる男性は定期予防接種の機会がなかったこと。また、平成6年に予防接種法が改正された際、男女ともに接種対象になりましたが、現在の20歳代から30歳代前半の男性の接種率は低く、これらのことが現在の流行に影響していると考えられます。流行を抑えるには女性だけでなく、成人男性の予防接種が重要です。故に、こうした事の市民への周知・広報が大切になりますので、市のホームページ、ポスター、チラシ配布、広報よこはま5月号での周知がおこなわれます。
≪横浜市の風しん予防接種費用の助成内容≫
対象:19歳以上の横浜市民。 1、妊娠を予定している女性 *妊娠中は接種不可。 2、妊娠している女性の夫(婚姻関係は問わない) 対象ワクチン:麻しん風しん混合(MR)協力医療機関約650ヶ所、横浜市医師会の協力で実施。
接種時の自己負担額:3.000円 実施期間:平成25年4月22日から9月30日まで行われます。