基地対策特別委員会 沖縄視察

沖縄の米軍基地問題の現状と課題について視察を行いました。


DSC_0116横浜市市会第1回定例会終了後、28日29日の2日間で、年度末という事で、受入先も多忙なところ恐縮でありましたが沖縄の宜野湾市、辺野古地区、沖縄県に視察に行ってまいりました。
初日は、普天間基地を要する宜野湾市へ。松川副市長にもご挨拶し、岸本宜野湾市会議員もご多忙の中、同席くださいました。宜野湾市役所の屋上からは町のど真ん中にある世界一危険とも言われている普天間基を一望することができます。
屋上に上がると、ちょうど12機配備されている内の1機のオスプレイが離陸していく瞬間に遭遇しました。計画では、今後追加で12期配備され計24機が配備される予定。
普天間飛行場の周囲には、公共施設、学校・幼児保育施設等が121ヶ所以上も存在し、米軍機はそれらの上空を飛行するため、市民は絶えず墜落の危険性と騒音被害など基地から派生する問題にさらされ続けています。
また、市の真ん中にあるために東西で交通網が遮断されてもいます。

DSC_0124災害時の避難路が充分に確保できないことや、慢性的な道路渋滞、その他、通常宜野湾市の規模で足りる消防署が3分割されています。経済的、財政的にも大きな負担が強いられている状態。
記憶に新しい2004年8月には沖縄国際大学への米軍機の墜落事故。市民の誰もが恐れていた事が現実に発生。夏休みで学生がいなかったことは不幸中の幸いで、物的被害や精神的被害が確認されたものの、人体への被害がなかったのは奇跡としか言いようのない事故でした。
本土復帰の1972年からの統計では、普天間飛行場所属機による事故は昨年3月末現在で、87回。これは年間ベースで、平均約2.2回発生している計算になります。

DSC_0119指摘されているオスプレイの危険性の一つにオートローテーション機能の欠如があります。これは、通常の回転翼機には、エンジンが停止しても機体が下降する際の揚力を利用して、ゆっくりと下降できる機能がありオートローテーション機能と言われます。オスプレイは比較的小さなプロペラで重たい機体を支える必要があるためこの機能が欠如しています。住宅地に隣接した町なかの飛行用での配備に、その危険性が更に懸念もされるということです。

DSC_0135沖縄防衛局が22日に県に提出した米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた公有水面埋め立て承認申請書を正式に受理したとの報道もありました。辺野古の海には、「…私たちは、ジュゴンの住む豊かな海をまもります…」等の看板も見受けられました。
沖縄県には、米軍専用施設の全国に占める割合が73.9%とされています。移設は簡単には受け入れられない状態であると思います。

DSC_0143沖縄県の基地対策でのお話でも、日米安全保障については沖縄県は認めているものの基地の過度の集中と悪質な事件などは断固受け入れられない県民感情があり、これは歴史的問題でもあると。
ひめゆりの塔、ひめゆり平和祈念資料館へも訪問をし、悪しき戦火により亡くなられた全ての方々へ黙祷を捧げました。
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