海洋施策の推進について

1859年の開港以来、港で世界と通じ、海とのつながりで発展してきた横浜。横浜は、海に面した都市として、海洋環境や港湾や海洋産業と深く関わっており、海との繋がりの中で発展してきました。そして横浜市では、海に関わる多くの企業や研究機関、大学等で構成される「海洋都市横浜うみ協議会」と連携し、子どもたちに海の多様な魅力を発信する大型イベント「うみ博」などの取組を進めています。また横浜市は、「中期4か年計画」においても、“「海洋都市横浜」への挑戦”として、海洋に関し、様々な分野で横断的に取り組むことを位置付けています。

横浜市会第3回定例会決算特別委員会の政策局審査にて、横浜市における「海洋施策の推進」について質疑に立ちました。以下要旨です。

今年8月に開催された「うみ博」にお伺いしました。市役所アトリウム会場ではブース展示などがあり、大さん橋会場では自動車専用船などへの乗船・見学ができるなど、横浜の「海」の魅力や重要性をあらためて、実感することができました。様々な海の世界を見て、触れて、感じられる。コンセプトは、資源開発、魚や生き物、レジャー、環境保全、船舶など多彩な海の魅力と可能性を知り、触れ、学び、海への関心や、理解が深まる、親子で楽しめる体験型イベントです。

【質問】令和6年度のうみ博の開催状況について伺う。

【答弁】今年の「うみ博」では、親子連れの方々を中心に、2日間で約22,500人の方々に御来場いただきました。会場では、海の仕事を身近に感じられる乗船体験や、海洋プラスチックゴミを使ったワークショップなど、子供たちが楽しく遊べるプログラムを充実させ、大変盛況となりました。参加者アンケートでは、「海を様々な角度から学ぶことができた」、「海のお仕事に関⼼を持つきっかけとなった」など、たくさんの御意見をいただきました。

私も自動車専用船に乗船しました。6000台もの車が入るその船のスケールには圧倒されました。乗船体験やワークショップ等、海の仕事のあこがれや魅力が伝わってくりのだと感じました。将来の海洋分野における専門人材を確保していくためには、こうした海についての様々な体験や学びの機会を、今後「うみ協議会」と連携して、若い世代に提供していくことが必要だと思います。

【質問】海洋分野における学生の人材確保に向けた取組について伺う。

【答弁】毎年、海洋分野の企業・団体が一堂に会して、学生を対象にした「海に関する仕事紹介セミナー」を行っています。実際に働いている方々が、海に関わる仕事の魅力を学生へ伝えるとともに、見学ツアーを通じて現場を体感する機会を提供しています。今年度は、来年1月に開催予定の様々な分野の企業が参加するイベント「ヨクゾフェスティバル」の中の一つのプログラムとして、仕事紹介セミナーを開催する予定です。多くの学生に海の仕事を知ってもらい、就職などへの選択肢が広げられる機会につながるよう取り組んでいきます。

●最近では、カーボンニュートラルに向けた洋上風力発電など、海洋分野の新たな研究や技術開発へのニーズが高まっており、海洋産業が担う役割は、今後も年々増加していくと考えています。海洋都市を目指す横浜において、こうした今後ますます重要となってくる海洋産業が発展し、また、その産業をしっかりと支える専門人材が育成されていることが、重要なことだと思います。

【質問】海という資源を活かした産業振興や若い世代への教育につながる取組を今後もうみ協議会と連携して進めていくべきと考えるが見解を伺う。

【答弁】海を生かした取組の推進は、海洋分野の市内産業振興に寄与するだけでなく、本市のアイデンティティともいえる海の魅力を市民の皆様に実感いただき、横浜への愛着や誇りの醸成にもつながっていくと考えています。引き続き、幅広い知識やノウハウを有する「うみ協議会」の皆様と連携しながら、取組を進めてまいります。

●横浜市が海洋に関する様々な分野の人材が集まり、海洋立国日本において海洋産業に関する活動の拠点となる都市として、また海洋に関する最新の取組や研究成果などについて学び・体験できる機会が豊富で、海と人との関わりや海洋の様々な可能性を身近に感じることができる都市として更なる発展をする事を期待します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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