東京都議会議員の代表のメンバーの皆様と横浜市会議員団の代表で、横浜市旭区の若葉台団地における「オンデマンドバス」の実証実験の視察を行いました。昨年3月から始まったオンデマンドバスの実証実験で今回は3回目。若葉台団地は、約6.700世帯、約14.000人が暮らす大規模団地で、横浜市の⼤規模団地再⽣モデル構築事業の対象団地の1つです。
「オンデマンドバス」とは、時刻表や決まったルートを持たず、乗りたい時に行きたいことができる乗り合い型のバスのことです。
若葉台団地では、誰もが「住みたい」「住み続けたい」と思える街「若葉台」に向けて有料化や移動手段にとどまらないサービスの提供など、本格運行を目指した検討を進めています。そもそも、この取り組みは、横浜市が国から「SDGs」未来都市の選定を受け、市内各地で様々な主体者と、環境・経済・社会の統合的課題解決に向けて取り組むパイロットプロジェクト(試行的取り組み)です。ICTを活⽤した地域における移動⼿段の充実に関する取り組みを、ソフトバンク株式会社のグループ会社であるMONET Technologies株式会社との間で行われています。
具体的な取組として、スマートフォンから専⽤のアプリケーションで予約ができ、ニーズに応じて地域を巡回するオンデマンドバスのテスト⾛⾏をしています。実施にあたっては、地域でコミュニティバス「わかば号」を運⾏する⼀般財団法⼈若葉台まちづくりセンターが運営主体となり、MONET Technologies株式会社が配⾞プラットフォームを提供、ヨコハマSDGsデザインセンターが地域の「取組」と企業の「技術」のマッチング及び実施に向けたコーディネートを⾏いました。
使用車両は2台。一般車両が1台 ハイエースタイプ9席と福祉車両1台 ハイエースタイプ 車いす2台(リフト付き、6席)。福祉車両には介護ヘルパー2級以上の補助業務員が同乗。前回までの実験から得られた検証結果は、保育園や福祉施設での利用ニーズがある。iPhoneだけでなくAndroid端末からの利用も可能にした結果、利用者数が急増。スマートフォンだけでなく、WEBブラウザからの予約も対応してほしいとの要望も。
今回のテスト⾛⾏を経て、有料化を含めた付加価値サービスの検討を⽬的とした今後の本格実験につなげるとともに、⾼齢者や⼦育て世代など、誰もが「住みたい」「住み続けたい」と思えるまちの実現に向けて取組を進めていきます。今後は、オンデマンドバスの本格サービス化を目指し、施設連携を進め、有料化も検討。単なる移動手段にとどまらない新たなサービスの付与の検討など、新しい事業スキームの構築を目指すとの事で、先々は第5世代の完全自動運転によるサービス提供を視野に取り組みを進めるとしています。