「東部療育ビル」は、横浜市東部地域療育センターや障害者地域活動支援、障害者授産施設、子育て支援拠点等が設置をされている複合福祉施設です。
JR東神奈川駅・京急仲木戸駅に隣接し、かなっくウォーク(ペデストリアンデッキ)で直結。交通至便な場所にあります。今回、地元の施設でもあるため視察をしてまいりました。
1階 リワーク神奈川 2階 希望更生センター 3階 横浜光センター・子育て支援拠点かなーちえ 4~7階 横浜市東部地域療育センターが入っています。
横浜市東部地域療育センターは、発達の遅れや障害のある、或いはその疑いのある児童を対象に、就学前までは療育相談・診療・訓練・各種教室や通園療育等、就学後は相談・診療・訓練等を行っています。また、福祉保健センター、学校、幼稚園、保育所等の関係機関と連携をとりながら、地域療育の拠点として、子どもとその家族が安心して生活できるように援助を行うとともに、地域におけるさまざまな療育活動支援に取り組みがされています。
横浜光センターは、地域で暮らす視覚障害の方々の働く場として、通所授産施設としての歴史ある施設。「広報よこはま」点字版・録音版などの仕事のほかに、美味しいクッキー作りなどの活動にも取り組み、近隣の保育園のおやつに活用してもらうなどの活動が行われています。
子育て支援拠点 かなーちえは、神奈川区との協働のもとにNPO 親がめさんが委託をされて運営をされている子育て支援施設。子育て中の人のために、子育て支援に関わる人・応援する人のために、地域のみなさんとともに、親子のひろば・相談・情報・ネットワークづくり・人材育成・子育てサポートシステムといった6つの機能で子育て・子育ちのサポートをされています。当日も多くの方で、賑わっていました。
横浜光センターは、障害者の方々が、自立して、積極的な、自分なりの生き方を求めていく為の、支援を目的として設立された障害者福祉サービス事業所です。また、希望更生センターでは,、自主製品として、伝統工芸「ハマ焼」の継承されています。利用者の不断の努力により、陶磁器絵付の高い技術水準を保持し、皆様に喜ばれる、製品作りがされています。
「ハマ焼」は、明治3年、横浜の貿易商からの招聘を受けて京都の真葛焼窯元、宮川香山(真葛香山)氏が海外貿易に大きな夢を賭けて、横浜の大田村字不二山下に窯を築いたのが始まりです。作品は見事なものでした。一度「ハマ焼」のホームページで作品をご覧になることをお勧めします。
リワーク神奈川では、脳血管疾患等による後遺症等がある方の、病院でのリハビリを終え退院されたばかりの方を対象に「リハビリ教室」と、日中の活動の場を支援する「活動センター」が運営されています。「活動センター」では、地域の中での、自立した生活を目指して和やかに、運動や活動・訓練がされていました。
「東部療育ビル」のある地域は、横浜市が土地の高度利用、防災性の向上を図るために土地を取得し、バリアフリー化を行い、駐輪場や駅前広場等の公共施設を整備するため、再開発事業を行った「かなっくシティ」というエリアです。
まちづくりの中での、療育や子育て、障害支援といった視点も大切ですし、これからのまちづくりについても、市民のニーズを複合的に支援できる視点が必要です。