第3回 国連防災世界会議 防災分野の国際協力の発信

第3回 国連防災世界会議 防災分野の国際協力の発信

国連防災世界会議は、国際的な防災戦略について議論する国連主催の会議です。第1回は1994年に横浜で開催でスタート。

第2回2005年は神戸で開催されています。第2回会議では、2005年から2015年までの国際的な防災の取組指針である「兵庫行動枠組」が策定されるなど、大きな成果をあげています。

第3回にあたる今回は、東日本大震災の被災地である仙台市で本件会議を開催。被災地の復興を世界に発信するとともに、防災に関する我が国の経験と知見を国際社会と共有し、国際貢献を行う重要な機会となります。

本日、横浜市がサイドイベントで防災分野の都市間協力に関するセミナーを、シティーネット横浜プロジェクトオフィスと共に開催するとの記者発表がありました。フィリピン共和国・イロイロ市の洪水対策への支援事業、姉妹都市提携50周年を迎えるムンバイ市となど海外他都市の防災分野の取組みが紹介されます。

一昨年の3月、韓国のソウルで開催された「アジア太平洋地域気候安全保障会議」で発表された報告書では、少なくとも110カ国で気候変動の問題を“安全保障上の脅威”として受け止めるようになってきたとあります。

これまで多くの国が気候変動を“環境問題の一つ”と捉え、経済、経済成長と比べ低い優先順位においてきたものの、ここ数年の間に認識が代わり「安全保障上の脅威」として対応を図る事が必要と考える国々が増加しています。

災害や異常気象はどの国にとっても、いつ降りかかるかわからない性質のもので、被災直後に多くの国が救援に駆けつけ、支援を厭わないように、まさに“被災した時はお互い様”という国と国との垣根を超えた『同苦』と『連帯』の地平を開くものに他ならないとの提言がありました。

そして、近隣諸国同士が息の長い協力を積み重ねていく中で、「助け合いと支え合いの精神」を地域の共通文化として育むべきであると。

災害や異常気象による被害を最小限に抑えるための国際協力、レジリエンスを地域全体で高めることが重要です。こうした安全保障、人間を視点に据えた人間の安全保障が大切であると思います。

 

 

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