今回、横浜市会 スポーツ・にぎわい・文化委員会において、「横浜未来の文化ビジョン(仮称)」の策定を行うことにについての報告がありました。
横浜市では、2012年に「横浜市⽂化芸術創造都市施策の基本的な考え⽅」を策定し、⽂化政策を推進してきました。 策定から13年が経過し、⽂化芸術創造都市施策の成果と課題、横浜の⽂化の現状、横浜市をとりまく環境の変化を踏まえ、“10年後の横浜の⽂化の将来像”を『横浜未来の文化ビジョン(仮称)』として描くこととしました。(策定の主旨)このビジョンにより、横浜市の⽂化施策が⽬指すものを明確にした上で、その実現に向けた事業⼿法を再構築し、市⺠の皆さまに⽂化的豊かさを実感していただきたいとしています。
委員会では、横浜における文化の現状などについて、以下の様に報告がされています。
・多くの担い手(文化団体等)やそれらをつなぐネットワークにより、文化活動が多様化し、盛んに行われています。
・横浜市内には、多くの文化施設や、歴史的建造物が集積し、地域の催しが盛んに行われるなど、豊富な地域資源が存在します。
・民間文化施設(大型アリーナ等)が都心臨海部を中心に集積し、市内外から広く集客する大型ライブ等が開催されています。
・家庭環境等による子どもたちの文化体験格差や、文化施策の市民の皆さまへの浸透が十分でないことなどが課題となっています。
・誰もが、身近な場所で文化活動を行うことができる環境づくりが求められています。
・文化施設運営や文化事業実施にあたり、DXや脱炭素社会の推進など持続可能な運営が求められています。
そして今後、横浜の持つ強みを生かした「『横浜文化』の創造」を基本的な方向性として、以下の4つのビジョンの実現につなげるとしています。
ビジョン1:誰もが自分の夢に向かって進めるまち ビジョン2:ウェルビーイング(幸福)を実感できるまち ビジョン3:サステナブル・シフトの文化が根付くまち ビジョン:4いたるところに文化が息づくまち
令和8年3月の策定に向けて、骨子案をもとに、市民モニター調査での意見聴取、市内の関係団体等との意見交換、有識者懇談会の開催などを通じ、広く意見を取り入れながら検討をしていきます。