公明党横浜市会議員団は、１１月４日、「経済対策に関する要望書」を山中竹春市長に提出。生活者目線を大事にする視点で、市民が物価高やコロナ禍の影響を大きく受けていることから、「レシ活バリュー」の早期再開による物価高対策を要望のひとつとして挙げました。この度、令和４年度横浜市一般会計補正予算（第５号）として、レシートを活用した市民・事業者支援事業、「レシ活バリュー」再開の議案が11月29日に提出され、公明党横浜市会議員団を代表して、源波正保議員が質疑に立ちました。(以下 質疑要旨＆答弁）
●「レシ活バリュー」についてお聞きします。８月から実施したレシ活バリューは大変好評で、アプリ版は９月補正で予算を増額したにもかかわらず、10月25日に約35万人の参加で予算上限に到達しました。現在、12月31日まで郵送受付分を実施していますが、今回、我が党の要望通り、１月からの追加実施とともに、郵送申請分の事業費追加の議案を提出いただきました。そこで、レシ活バリューの追加実施にあたり、これまで実施してきたレシ活バリューの効果について質問していきます。まず初めに、
（１）早期に終了したレシ活バリューアプリ版の経済効果について、市長に伺います。
【市長答弁】アプリ版の還元予算は44億円で、事業効果額は220億円を見込んでいましたが、実際に投稿されたレシート約977万枚の合計金額は、約351億円に達しました。キャンペーン期間中に市内で、当初見込みの1.6倍の消費が行われた結果となり、消費喚起策として十分な成果があったものと評価しています。
●レシ活バリューは、物価高騰に直面した市民生活の支援と事業者支援の側面がある施策と認識しています。市民生活の支援として、どのようなものが購入されたのか、が重要な視点です。そこで、
（２）レシ活バリューでは、どのようなものが購入されたのか、市長に伺います。
【市長答弁】投稿されたレシートの枚数では、食料品が約730万枚、74.8％で、ガソリンが約61万枚、6.3％、化粧品が約33万枚、3.4％、書籍・文具が約20万枚、2.0％、美容・理容が約16万枚、1.6％でした。レシ活バリューは、その多くが食料品の購入に利用され、物価高騰に直面する市民生活の支援につながったと考えています。
●また、事業者支援として、とりわけ、商店街の店舗など、個店への効果がどれだけあったのかも重要です。そこで、
（３）レシ活バリューでは、どのような店舗が利用されたのか、市長に伺います。
【市長答弁】投稿されたレシートの枚数では、スーパーマーケットが約53％、ドラッグストアが約11％、小売店舗が約10％、コンビニエンスストアが約８％、百貨店が約７％となっています。なお、参加された方の約63％が、小売店舗を利用しており、レシ活バリューが大規模店舗だけでなく、小売店舗の利用にもつながったと考えています。
●レシ活バリューでは、投稿された多くのレシートから、店舗や商品の購買情報、購入した時間帯など様々な情報が得られたものと推察しています。山中市長の専門分野でもありますので、これらの情報を、ＥＢＰＭの視点で、エビデンスとして活用し、全体の経済動向を見据えながら、是非、本市の次の経済政策・経済施策に生かしていかれますよう要望いたします。また、アプリについても市民の皆様から、送った領収書の写真の有効性の確認ができない、市民以外でも活用できたのではないかなど様々なご意見を頂戴しました。横浜市としても、そうした意見にしっかりと耳を傾け、市民目線に立ったアプリの改善にも取り組み、次の施策に生かして頂きたいと思います。
●さて、山中市長に提出した「経済対策に関する要望書」では、レシ活バリューの早期再開に関することだけではなく、中小企業支援についても、要望しています。政府が進める中小企業などへの資金繰りの支援や、事業再構築や生産性向上と一体的に行う賃上げへの支援の大幅な拡充について、本市としても強力に推進されたいと考えます。そこで、
（４）今後、物価高騰の影響を受ける中小企業への支援をどのように進めていくのか、市長に伺います。
【市長答弁】資金繰り支援や経営相談などの基礎的支援、中央卸売市場の仲卸業者等の電気料高騰への支援などを行い、中小・小規模事業者の皆様の事業継続及び雇用の維持に力を注いでまいります。また、国の事業再構築補助金の申請手続きをＩＤＥＣ横浜がサポートするなど、新たな事業にチャレンジする中小企業の支援を進めてまいります。
●新型コロナウイルスの感染者が市内でも増加傾向にあり、第8波の状況が懸念されますが、しっかりと感染対策を講じた上での、レシ活バリューの再開や、円安のメリットを生かした外国人観光客による消費喚起が、経済の活性化には欠かせないと考えます。厳しい状況が続く中、物価高やコロナ禍などから市民生活を守るため、効果の高い対策を講じていただくことをお願いし、質問を終わります。
