令和2年第3回市会定例会 決算第一特別委員会 港湾局審査質疑。
南本牧ふ頭MC4(えむしーよん)コンテナターミナルについては、平成2年から整備が開始され、約30年間の月日を経て、本年8月7日にMC4(えむしーよん)を含めた全てのコンテナターミナルが供用を開始しました。
MC3・4コンテナターミナルでは、世界最大級のコンテナ船が受け入れられます。
(1)世界の大型船の就航状況について(質問)[答弁]水深 18mが必要となる 10 万トン以上、8,000 個積み以上の超大型コンテナ船は、2010年の約 300 隻から 2019 年には約 1,000 隻と、10 年間で3倍以上に増加しています。
(2)南本牧ふ頭における大型船の寄港状況について(質問)[答弁]現在、南本牧ふ頭には、8,000 個積み以上の超大型船が就航する航路が、合計で8航路寄港しております。
このうち、昨年5月以降に寄港を開始しました、欧州航路の2航路、北米航路及び中南米航路の各1航路の計4航路については、13,000 から 14,000 個積みの超大型船が投入されています。
南本牧ふ頭においても、超大型コンテナ船の寄港が進んでいます。国際コンテナ戦略港湾の取組みをしっかりと進めてきた成果が表れてきたものと考えます。南本牧ふ頭は、国際コンテナ戦略港湾政策の下、我が国で最大唯一、世界最大級のコンテナ船にも対応可能な、水深18メートルを有する大水深岸壁や、超大型ガントリークレーンを備えた最新鋭の高規格ターミナルです。そのMC3・4の借受者(かりうけしゃ)について、横浜川崎国際港湾株式会社・YKIPが昨年9月に公募を開始し、今年4月に決定しました。
(3)借受者決定の結果について(質問)YKIP の方でMC3・4の公募を行った結果、マースク社が借受者として選定されました。併せて、MC2はマースク社単独の借受から、マースク社、株式会社商船三井及び
川崎汽船株式会社の共同借受に変更され、MC1 は引き続き、マースク社と株式会社日新の共同借受で運用されます。全てのターミナルにマースク社が関わることによりまして、MC1から4までの一体利用が可能となりました。
MC1から4まで全てにマースクが関わることで一体利用が可能となりました。
(4)MC1(えむしーいち)~(から)4(よん)の一体利用の意義について(質問)多方面の航路の船舶が船型やスケジュール等に応じて、施設全体を柔軟に利用できる画期的な運用が実現でき、高規格な施設能力を最大限に発揮できます。
一体利用によって、整備を進めてきたコンテナターミナルの能力を最大限に発揮できるとのことで、大いに期待が持てます。戦略港湾の中核的な施設として存分に力を発揮していただきたいと考えます。
(5)今後の整備予定について(質問)MC3・4の管理棟、道路の安全施設等の整備が、YKIP等によって進められ、令和3年春に供用を開始する予定です。引き続き、MC3隣接地の荷さばき地拡張のための地盤改良工事を進めてまいります。
いよいよ、MC1から4までが一体的に運用され、世界最大級の岸壁水深と延長を有する南本牧ふ頭コンテナターミナルのすべてが本格的に動き出します。
(6)南本牧ふ頭への期待について副市長に(質問)冒頭お答えいたしました通り、世界の海運動向は、水深 18mを必要とする超大型コンテナ船が続々と基幹航路に就航しており、南本牧ふ頭への寄港も増加の一途をたどって
いるといった状況でございます。平成2年に着工して以来、30 年をかけて整備を進めてまいりました南本牧ふ頭MC1~4は、我が国で最大唯一の水深 18m岸壁を含む最新鋭のコンテナターミナルでございます。国際コンテナ戦略港湾の中核施設として、有する機能を最大限に発揮いたしまして、我が国経済をけん引していくことに期待をしているところでございます。
南本牧ふ頭は、我が国の経済を支える重要なコンテナターミナルです。