横浜市では、本市におけるギャンブル等依存症に関する実態を把握するため、「横浜市民に対する娯楽と生活習慣に関する調査」を実施。その調査結果がまとまりました。過去1年以内のギャンブル等の経験をもとにした「ギャンブル等依存症が疑われる者」の割合推計は成人の0.5%でした。また、最もよくお金を使ったギャンブル等については「パチンコ・パチスロ」でした。「ギャンブル等依存症が疑われる方の過去1年以内の賭け金(1か月平均)」については、平均で1か月に25万円、中央値は3万円でした。(以下 記者資料)
〇調査対象:横浜市内の満18歳以上74歳の男女無作為抽出3,000人 〇抽出対象:市内208地点の住民基本台帳から無作為に抽出
〇調査方法:面接調査 〇調査期間:令和元年12月~令和2年3月 〇回答数:1,263人(回収率42.1%)
実態調査により、明らかになった結果
〇 SOGS(※1)を⽤いて、過去1年以内のギャンブル等の経験等について評価を⾏った結果、「ギャンブル等依存症が疑われる者」の割合の推計値は、成⼈の 0.5%(0.3〜1.1%)(※2)になった(平均年齢は 60.1 歳、男性のみ)。また、「ギャンブル等依存症が疑われる者」が、「最もよくお⾦を使ったギャンブル等」については「パチンコ・パチスロ」だった。「ギャンブル等依存症が疑われる者」の過去1年以内の賭け⾦は、平均で1か⽉に 25 万円(※3)(中央値(※4)は3万円)だった。
(※1)SOGS(The South Oaks Gambling Screen)は、世界的に最も多く⽤いられているギャンブル依存の簡易スクリーニングテストである。12 項⽬(20 点満点)の質問中、その回答から算出した点数が5点以上の場合にギャンブル依存症の疑いありとされる。
(※2)数値は性別・年齢調整後の値。( )内は「95%信頼区間」を表しており、同様の⽅法で標本調査と区間の作成を 100 回⾏った場合、そのうち 95 回程度で真の値を含む区間のこと
である。
(※3)ギャンブル等には「証券の信⽤取引、または先物取引市場への投資」に係る⾼額案件が含まれる。(⾼額案件を除いた平均は1か⽉に3万円)
(※4)中央値とは、データを⼤きさの順に並べたとき、全体の中央に位置する値のことである。
〇 SOGSを⽤いて、⽣涯を通じたギャンブル等の経験等について評価を⾏った結果、「ギャンブル等依存症が疑われる者」の割合の推計値は、成⼈の 2.2%(1.5〜3.4%)になった。ただし、この中には、調査時点で過去1年以上ギャンブル等を⾏っていない者が⼀定数含まれており、例えば 10 年以上前のギャンブル等の経験について評価されている場合があることに留意する必要がある。