女性消防団員の活躍

横浜市会第3回定例会 平成29年度一般会計決算特別委員会の消防局審査において「消防団」、中でも「女性消防団の活躍について」質問しました。

横浜市においても、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確立が、市町村所在地で2番目に高い82%であると国の地震調査結果が発表されています。大地震発生の切迫性が危惧されている中、地域の安全・安心を担う消防団の期待は益々高まっており、消防団の強化は欠かせません。

全国的に消防団員は減少しており、平成元年に100万人であった消防団員数が、平成30年には約84万4千人となり、人材の確保が大きな課題となっています。横浜市においては、消防団員が増加傾向にあり、その中でも特に、女性消防団員が採用当初に比べ、大変増えており、この点は大変に有難いことです。

また、日頃から消防団活動を通じた地域貢献も行っている本市の女性消防団員が、全国の女性活躍の象徴として、昨年度、国で作成した消防団員募集ポスターにモデルとして選ばれました。

質問:女性消防団員数の推移と全消防団員に占める女性消防団員の割合については。

答弁:女性消防団員の採用が始まった平成9年度は、190人でしたが、その後年々増加をし、30年10月1日現在、1,344人となりました。団員全体の16.5%となっております。

一昨年と昨年の2年連続で、女性消防団員の増加数が特に多かった本市の消防団が、総務大臣から表彰を受けました。これは大変評価するところで、この結果、女性消防団員があらゆる場面で消防団活動に多く参画していることと思われます。

質問:女性消防団員の活動内容について消防局長に伺います。

答弁:地域での救命講習や火災予防の広報などを積極的に行っていただいており、楽しくわかりやすい説明に市民の方からお褒めの言葉をいただいた例もございます。また、他都市では女性消防団員の役割を広報活動に限定するケースもありますけれども、本市では基本的に消火訓練や災害活動など、幅広い分野で活動をしていただいております。

私が所属する神奈川消防団でも、消防団員424人中、70人の女性消防団員がおり、熱心に訓練等に取り組まれていることを大変心強くも思い、敬意を表するところでもあります。各消防団で女性消防団員の活発な活動が進む中、横浜市では、女性消防団員の制服を見直しました。11月には、その女性消防団員の新たな制服が着用開始となり、各消防団の女性消防団員を一堂に集めて、横浜市では初めて、女性消防団員活性化大会を開催。

質問:女性消防団員に期待される今後の活動について

副市長答弁:女性消防団員が消防団活動はもとより、地域の防災対策において女性の視点を積極的に生かしていく、こうしたことはすごく重要なことだと思っています。特に自助共助を実際に実践し、どう具体化していくか、地域で展開していくか、と言ったところでは、その女性の視点は欠かせないと思っています。今も先生からご紹介がございました様々な分野の方が、女性消防団員として働いていただいてございますので、今後より一層の防災知識の普及ですとか、災害活動を展開していく時に、そうした方々の実践経験を実際にお伝えしていく、またその事で新しい発想で消防団活動を次のステップに上げていく、そうした幅広い分野に展開していくといったことを考えております。

 

 

 

 

URL :
TRACKBACK URL :

コメント

  • 最近の投稿
  • 人気の記事
  • Category
  • アーカイブ