◎NEW横浜市会の挨拶もさせていただきました。
◎5月3日は64回目の「憲法記念日」です。戦後間もない昭和22(1947)年5月3日に施行された日本国憲法は、日本の平和と安定・発展に大きく寄与してきた憲法として、国民の皆様からも広く支持され、定着しています。
公明党は現在の日本国憲法について、戦後の日本の平和と発展を支えてきた、優れた憲法であると考えています。なかでも、日本国憲法の3原則である「恒久平和主義」「基本的人権の保障」「国民主権」は人類の英知というべき不変の原理であり、今後も堅持すべきであると考えています。
しかし、制定から64年が経過し、国民生活や社会のあり方も大きく変化してきました。一人ひとりの権利や幸福に対する意識も多様化しています。例えば、これまでの国家の安全保障ではなく、個々の人間の生存、生活、尊厳を保障する「人間の安全保障」といった考え方や、良好な環境の中で生活を営む権利である「環境権」、私生活をみだりに公開されない「プライバシー権」など、現行憲法制定時には想定していなかった新たなテーマが提起されています。
現行憲法を21世紀にふさわしい国の規範として、補強する必要性が指摘されています。憲法改正について、公明党は、日本における歴史を踏まえた上で、憲法の3原則を堅く守りつつ、新たに必要な理念や条文を加えて現行憲法を補強していく「加憲」が最も現実的で妥当なものであると考えています。
特に、「戦争の放棄」と「戦力の不保持」を定めた憲法9条は、「平和主義」を掲げる日本のシンボルであり、これからもしっかりと堅持すべきです。その上で、21世紀の平和国家・日本の国際貢献の在り方や、自衛隊の存在を「加憲」の論議の対象として慎重に検討していきたいと考えています。