横浜市では、「横浜市スポーツ推進計画」の目標達成度合いを計るため、市民を対象としたスポーツ意識調査を毎年実施しています。この調査結果を踏まえ、「スポーツ都市横浜」の実現に向けた新たな政策立案等につなげています。
「令和6年度横浜市民スポーツ意識調査報告書 概要版」では、スポーツ実施率の変化が発表せれています。そこでは、「成人の週1回以上のスポーツ実施率」は、平成26年度から増加傾向にありましたが、令和2年度から令和5年度まで減少に転じていました。令和6年度の調査では、令和5年度から3.7ポイント増となる53.0%。障害のある方については、平成30年度から調査を始めていますが、数値の上下が大きく、何らかの傾向はみられませんでした。今後、令和8年度の横浜市の目標を達成するには、スポーツが好きであると感じている層が実際に「する」「みる」「ささえる」活動に取り組めるような働きかけが重要。また、運動不足を感じて運動を実施した層が継続して運動できるよう運動・スポーツが健康に与える効果についての理解を高めていくことが必要と考えられるとしています。
また、国の「スポーツ基本計画」を参考に策定した「横浜市スポーツ推進計画」における「する」「みる」「ささえる」視点の意識調査も実施。
◆「する」スポーツ
●「週に1回以上」の運動・スポーツ実施率は53.0%令和5年度の49.3%から3.7ポイント増、横浜市スポーツ推進計画の目標(以下、市の目標)(70%以上)には17.0ポイント及ばなかった。
●「1年に一度以上」の運動・スポーツ実施率は79.7%令和5年度の74.8%から4.9ポイント増、市の目標(100%に近づける)には20.3ポイント及ばなかった。
●30~40代(いわゆる働く世代・子育て世代)の「週に1回以上」のスポーツ実施率は48.4%令和5年度の42.5%から5.9ポイント増、市の目標(60%以上)には11.6ポイント及ばなかったが、全体と比較して前年度からの伸び率が高かった。
●障害のある方の「週に1回以上」のスポーツ実施率は40.0%令和5年度の39.3%から0.7ポイント増、市の目標(65%以上)には25.0ポイント及ばなかった。
●障害のある方の「1年に一度以上」の運動・スポーツ実施率は61.5%令和5年度の52.6%から8.9ポイント増、市の目標(80%以上)には18.5ポイント及ばなかった。
◆「みる」スポーツ
●過去1年間の市内での観戦率は35.9%市内でのスポーツイベント直接観戦率(プロスポーツやトップアスリートが参加するものに限らない)は35.9%となった。令和5年度の24.1%から11.8ポイント増、市の目標(30%以上)を5.9ポイント上回った。なお、種目については、「野球・ソフトボール」が19.9%で1位、次いで「マラソン(駅伝を含む)」が10.0%という結果だった。
◆「ささえる」スポーツ
●過去1年間に行ったスポーツボランティア活動への参加率は8.3%令和5年度の 5.6%から 2.7 ポイント増、市の目標(10%以上)には1.7ポイント及ばなかった。
横浜市のスポーツについて
●スポーツが好きな人の割合は66.3%スポーツへの感じ方は、「観ることが好き」(45.3%)が最も高く、次いで「することが好き」(36.8%)となった。する・みる・ささえるのいずれかを好きと回答した割合は66.3%で、令和5年度の62.7%より3.6ポイント増、市の目標(75%以上)には8.7ポイント及ばなかった。
●横浜市はスポーツが盛んであると思う人の割合は58.0%横浜市はスポーツが盛んであると思う(「思う」「やや思う」計)の割合は58.0%となり、令和5年度の51.8%から6.2 ポイント増、市の目標(70%以上)には12.0ポイント及ばなかった。(令和6年度 横浜市民スポーツ意識調査報告書 概要版 )
令和8年度の市の目標を達成するには、スポーツが好きであると感じている層が実際に「する」「みる」「ささえる」活動に取り組めるような働きかけが重要です。また、週に1回以上の運動・スポーツ実施率を向上させるためには、引き続きいわゆる働く世代・子育て世代が運動しやすい環境を整えることが重要であると同時に、運動不足を感じて運動を実施した層が継続して運動できるよう運動・スポーツが健康に与える効果についての理解を高めていくことが必要であると考えられます。