横浜の都心臨海部での回遊性向上施策

 横浜浜市の都心臨海部再生マスタープランでは、「世界が注目し横浜が目的地となる新しい都心」としていくことを街の将来像としています。このような将来像を目指していくには、街の空間そのものの魅力を高めていくことと並んで、観光客などの来街者が移動しやすい街としていく必要があると考えています。回遊性向上に向けた効果的な施策を進めていくためには、まずは、来街者の移動の状況をしっかりと把握しておくことも必要です。

横浜市会28年度決算特別委員会における都市整備局での質疑です。

(1) 都心臨海部における来街者の移動の状況をどのように把握しているか。       

≪都市交通部長答弁≫ 27年度に本市独自に実施したWebアンケート調査や、20年度に周辺自治体と連携して実施した「パーソントリップ調査」により状況を把握しています。

これらの調査によると、都心臨海部のエリア外からの交通手段は、概ね7割以上が鉄道でのアクセスとなっており、また、都心臨海部のエリア内での移動は、概ね7割前後が徒歩という結果が得られています。

(2) 都心臨海部における移動の円滑化に向けたこれまでの取組。     

≪都市交通部長答弁≫ 誰もが使いやすい駅としていくため、石川町駅南口及び関内駅北口のバリアフリー化を進めるとともに、北仲通地区や野毛地区への新たな玄関口である桜木町駅新改札口の事業化など、根岸線各駅の利便性向上の取組を進めてきました。また、コミュニティサイクル事業の対象エリアの拡大や、連節バスを活用した新たな交通の導入に向けた検討などを進めてきました。

(3)2020年までに一部導入を予定している連節バスのルートや停留所の考え方。      

≪局長答弁≫ 導入ルートを横浜駅東口から山下埠頭(ふとう)方面までの水際(すいさい)線沿い とし、みなとみらい線より海側に都心臨海部の新たな軸である「みなと交流軸」を形成したいと考えています。また、停留所ですが、横浜を訪れる多くの方々にご利用いただけるよう、みなとみらい地区の集客施設や新港(しんこう)埠頭(ふとう)の赤レンガ倉庫などの観光客が訪れる場所の近傍(きんぼう)に配置します。

(4)多様な交通サービスを提供していくための今後の取組について。

≪局長答弁≫ 連節バスをはじめ、多様な交通サービスを提供するため、関係機関や関係局と連携して取り組んでおります。また、一層のまちの賑わいづくりに寄与する新しい交通モードの導入を公民連携で進めるために、民間企業等(とう)から幅広く提案を募集してまいります。これらの取組を通じて様々なニーズに対応した交通サービスを実現し、移動自体が楽しく感じられるような日本有数の回遊性の高いエリアを実現してまいります。

最後に、2020年のオリンピックパラリンピックには、多くの訪日外国人が来訪しますので、回遊性向上につながる取組を、積極的に推進していただきますよう要望を致しました。

 

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