今年3月15日、株式会社横浜スタジアム及び株式会社横浜DeNAベイスターズから、横浜スタジアムの増築・改修計画が横浜市に提出されました。この計画を受け入れる形で、今回、公園施設の負担付寄附の受納や、横浜市公園条例の一部改正の議案が提出されています。この事について本会議にて、公明党を代表して福島議員が質問に立ちました。
横浜公園の土地は国有地で、現在は、本市が国に支払う国有地使用料と同額を、株式会社横浜スタジアムから「使用料」として徴収しています。今回の条例改正では、プロ興行を開催する際に、株式会社横浜スタジアムが興行者から施設使用に係る費用として徴収する額の8%(約5000万円見込み)を、新たな使用料として市が徴収できることになります。この新たな収入は、花壇や樹木の管理に加えまして、多くの来園者の皆様に満足していただけるような、魅力ある公園づくりに活用すると市長は答弁。
計画で示されている6,000席の増席や、バリアフリー対応のためのエレベータの設置、公園の回遊性を向上させる回遊デッキの建設は、野球場を訪れる多くの野球ファンの皆様の期待に応えるとともに、公園利用者の利便性も向上させるものと思います。
また、株式会社横浜スタジアムなどDeNAグループと本市は、3月10日にスポーツ振興の強化などを目的とする「包括連携協定」を締結していますが、さらに今回、40年間の管理運営を担いたいとの提案を頂いたことは、DeNAグループが、今後40年間にわたり、この地で活動していくと宣言されたものであり、横浜スタジアムが地域のスポーツ・健康づくりの一大拠点となるものと期待するものです。
一方、横浜スタジアムのある横浜公園は、明治9年に開園した本市で最も歴史のある都市公園であり、市の中心部にありながら豊かな樹木と四季折々の花々にあふれ、落ち着いた日本庭園や遊具のある芝生広場まで備えた公園です。利用者も、近隣から遊びにくる子供たちから、周辺事業所で勤務される方、観光で訪れる方々と多様です。こうした、野球やスポーツファン以外の多様な利用者への配慮が必要との観点からの質問については、
横はスタジアムに、回遊デッキが設置されることで、安全性、利便性が向上するとともに、ジョギングや散歩をしたり、公園を眺めるビューポイントとなるなど公園利用者に楽しんでいただけると考えています。また、新たに増設されるスタンドや回遊デッキの下の地上部も利用できるなど、安全面も含め、公園利用者に配慮した計画となっている。横浜公園では、開港記念バザー、スプリングフェアなど様々なイベントが開催されます。このため、増築するスタンドや回遊デッキの下などを活用できる計画となっている。なお、工事期間中は、公園内の広場の一部が工事ヤード等に使用されることになりますが、イベントに配慮した対応に努めていくとの答弁。
関内の街並み形成における核となる施設としての考え方については、関内・関外地区は、早くから都市デザインの取組が行わている。街並みの誘導など、景観を大切にしたまちづくりを進めてきた。今回の計画は、街並みの連続性を意識し、高さを抑えるとともに、色彩や材質、形状などに工夫をしているので、新たなスタジアムは、関内・関外地区にふさわしい、歴史性も感じられる象徴的な施設になると考えていりとの答弁がありました。
リニューアル後も市民利用の継続もできること、オリンピックの野球の開催に向けても施設が充実することとなります。