「広いお風呂にゆっくり入ってもらいたい」脱衣場を使ったデイサービス&複合型介護施設

品川区旗の台にある湯~亀(ゆ~き)グループさんを佐々木さやか参議院議員と共に視察しました。グループと言っても銭湯と隣接する6階建ての建物に、ケアプラセンター、訪問介護ステーション、ヘルパーステーション、デイ・サービスセンター・小規模多機能型居宅介護センター・認知症対応型通所介護、高齢者向け有料賃貸住宅が入っています。

そして、銭湯「新生湯」は、健康増進法の施行をうけ、東京都が「銭湯(公衆浴場)を町の健康増進拠点に活用していく」という事業の第1号店。入浴しながらフィットネス感覚で流水プールでウォーキングやエクササイズ。 あるいは炭酸泉(岩塩入り)にじっくり浸かることもできます。

驚くことに、この銭湯でデイ・サービスが行われていて、当日も多くの方が楽しいそうに利用されていました。(写真HPより)

この地域密着の湯~亀グループさんの始まりは銭湯でした。昭和27年に銭湯新生湯」を創業。 戦後、まだお風呂がない家庭が多かった時代に地域の公衆衛生に寄与しながら、長い間、地域の方々とともに営んで来られました。 高齢化社会が進行し、介護は社会問題となる中で、昔からのお客様も働いている者も、等しく齢を重ね、高齢になったことで今まで当たり前にできていたことができなくなり、1人ではお風呂に入れない、そのため何ヶ月もお風呂に入っていない、という話を耳にするようになったとの事。

 

ずっと通っていた「新生湯」に行きたいけど、行くことができない。こうした話を聞くことは珍しいことではなく、地域の中で地域の方々に助けられて、長い間銭湯を営業してきた新生湯さん。そのお客様が人生の最晩年に何ヶ月もお風呂に入ることができずにいる。それに対して銭湯として何かしなければならないのではないか、恩返しをするべきではないかと考えられました。 

 平成12年には介護保険制度がスタートした中で、まずはヘルパーの資格を取り、そしてご自分でお風呂に入ることのできない方の自宅に伺い、「新生湯」までお連れして、介助して入浴していただくことを始められました。多くの方に広いお風呂にゆっくり入っていただきたいと思い、車で何人かの方をお連れして、入浴後に送り届けることを考えました。そのために通所介護事業所デイサービスセンター・湯~亀を平成15年に開設。「新生湯」の脱衣場を使ったデイサービスです。 

平成26年には、新生湯の隣の敷地に「ガーディアンプレイス旗の台」を開設。「ガーディアンプレイス」は、「護る人達の集まる場所」という意味で、介護サービスのご利用者様、そして「この地域を護る」その拠点となるという、働く皆さんの意志を示しているとの事です。

この中に、「ヘルパーステーション・湯~亀」「ケアプランセンター・湯~亀」「訪問看護ステーション・湯~亀」「サービス付高齢者住宅コムニカ」、「小規模多機能型居宅介護ぷらりす」、「認知症対応型通所介護くおりあ」を開設しました。 

認知症対応型通所介護くおりあ」では、それまで培ってきた認知症ケアの知見を集約し、現在は音楽療法を中心としたプログラムを用いています。 地域の方が必要なときに必要なサービスを受けることができる基盤整備のためでした。「通い」「訪問」「泊まり」「プラン」を一体的に提供することができます。 

入居される高齢者の方、介護サービスの利用者、そして文字通り地域を護る拠点として、また、働くママが子どもをおんぶしながら働くのもOKの職場。こうしたモデルが地域多く展開さえることが望まれているのだと思いました。

 

 

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